認定こども園とは?

認定こども園とは?

認定こども園とは、幼児教育と保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育所それぞれの
良さを持っている施設と言えます。子ども・子育て支援新制度の取り組みとして、
就学前の教育・保育を受けられる新たな選択肢として誕生しました。

認定こども園と幼稚園や保育園の違いは何?

認定こども園と幼稚園や保育園との違いは以下のような点があります。

(1)保育内容

幼稚園は、小学校に進学するための準備をする教育機関であり、保育園は、保育を中心に行っている子ども達の施設です。認定こども園は、幼稚園と保育園の中間的な役割を持ち、保育を中心に、幼児期に必要な教育も行っています。

(2)預けられる園児の年齢

幼稚園は、保護者の就労や家庭の状況に関わらず、満3歳から小学校入学前の6歳までの子どもを預けられます。保育園は、保護者の方の就労や家庭の状況などにより、保育を必要とする事由に該当する家庭のみが利用でき、0歳から5歳までの子どもが預けられます。保育園に入園を希望する際は、お住いの市町村から2号(3歳〜5歳)・もしくは3号(0歳〜2歳)の「保育認定」を受ける必要があり、就労がフルタイムかパートタイムによって規定の金額で預けられる最長時間が変わります。
認定こども園は、保育園と幼稚園の機能を併せ持っている園のため、すべての子どもを預けることができる園です。2号・3号認定で保育園へ通った場合は、保育を必要とする事由に該当しなくなった場合(仕事を辞めたときなど)は保育園を退園しなくてはいけませんが、認定こども園へ通っている場合は、3歳以降なら1号としてそのまま同じ園へ通い続けることが可能です。

認定こども園に種類はあるの?

認定こども園は、家庭の事情や地域の実情などに応じて選択ができるよう、4種類に分けられています。
保育所・認定こども園の管轄はこども家庭庁となっておりますが、幼稚園は文部科学省が管轄です。
つまり、認定こども園には、厚生労働省も文部科学省も関わっており、
両方の機能を持っていると考えてください。

(1)幼保連携型

幼稚園教育要領に基づく幼稚園的機能と、保育所保育指針に基づく保育所的機能の両方を併せ持っている施設です。幼保連携という名前の通り、両方の機能を併せ持つ施設として、認定こども園の機能を果たしています。

(2)幼稚園型

公立や私立の認可幼稚園がもととなっている施設です。保育が必要なお子さまのための保育時間を確保して長時間預かりを実施したり、0歳からのお子さまを預かったりしています。幼稚園に保育所的な役割を備え、認定こども園の機能を果たしています。

(3)保育所型

公立や私立の認可保育所がもととなっている施設です。保育を中心に、子育て支援や保護者支援などのサービスを提供しています。保育所型の認定こども園は、働く保護者の方の就労支援や、子育て家庭の支援を主な目的とし、保育所に幼稚園的な役割を備え、認定こども園としての機能を果たしています。

(4)地方裁量型

幼稚園および保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設がもととなっている施設です。開園日や開園時間についても地域の実情に応じて設定することができ、待機児童解消のためにもその機能を果たしています。

認定こども園の保育料はどのくらいかかるの?

2019年10月から、保育料が無償化になりました。認定こども園も保育所・幼稚園と同様で無償化の対象です。
ただし、年齢や収入によっては保育料が必要となる場合があります。

(1)料金形態

料金形態は1号〜3号の認定区分で分けられており、国が定めている料金形態は以下の通りです。

  1. 1号認定 ⇒ 無料
  2. 2号認定 ⇒ 無料
  3. 3号認定 ⇒ 住民税非課税世帯は無料

保育料の無償化に伴い、満3歳以上児の保育料は全員無料となっています。ただし、3号認定となる満3歳未満児の家庭の場合は保育料が必要となる場合がほとんどです。無料となるのは、住民税が非課税となっている世帯です。

(2)認定区分

認定こども園では、幼児教育・保育を利用するお子さまについて3つの認定区分があります。

1号認定
満3歳以上で、保育の必要な事由に該当しない家庭のお子さまが、教育標準時間で通園する場合。
2号認定
満3歳以上で、保育の必要な事由に該当する家庭のお子さまが、保育認定としての標準時間・短時間で通園する場合。
3号認定
満3歳未満で、保育の必要な事由に該当する家庭のお子さまが、保育認定としての標準時間・短時間で通園する場合。

(3)保育が必要な事由とは

就労、妊娠・出産、保護者のかたの疾病・障がい、同居親族等の介護・看護、火災など災害の復旧、求職活動(企業準備を含む)、就学(就業訓練も含む)、虐待やDVの恐れがある、育休時の継続利用、その他市町村長が認める場合と定められています。

(4)保育料以外に必要なお金

保育料が無償化の対象であっても、発生する費用があります。清和幼稚園、清和幼稚園みどりの丘では、入園時に必要な入園料や用品代、制服代以外に、毎月、教育充実費、施設維持費、図書費等が必要です。